オランダ3日目、朝からキンデルダイクへ風車を見に行き、その後ロッテルダムからベルギーのアントワープへ移動しました。
6月のヨーロッパ旅行は、オランダ、ベルギー、パリ。
オランダ1日目 アムステルダム国立美術館
オランダ2日目 ハーグ エッシャー美術館、マウリッツハイス美術館 デルフト
オランダ3日目 世界遺産・キンデルダイク風車群、アントワープ(ベルギー)←今ココ
ベルギー1日目 ゲントの鐘楼、グラスレイコーレンレイ
ベルギー2日目 世界遺産・ブルージュ
ベルギー3日目 世界遺産・グランプラス(ブリュッセル)
パリ1日目 不思議のメダイ教会 街歩き
パリ2日目 モンマルトル、オペラ・ガルニエ、シャンゼリゼ通り練り歩き
パリ3日目 ノートルダム大聖堂、エッフェル塔・トロカデロ広場
ロッテルダムのホテルから荷物をピックアップして、電車で30分、アントワープ駅に着きました。
ここから、ベルギーの記事になります。
アントワープ中央駅は最高に素敵な駅なので別記事にするとして…
アントワープ中央駅の駅前のホテルにチェックイン、すでにお部屋に入れたので荷物を置いて再出発!
プランタン=モレトゥス博物館は世界遺産!
次男が行きたい、と予定に入れていたアントワープの
世界遺産、プランタン=モレトゥス博物館。
1555年、クリストフ・プランタンが建てた印刷工房です。
活版印刷自体、中国の北宋時代からありましたが、ドイツの金細工師でもあったグーテンベルクが金属活字を使った印刷術を開発、印刷革命が起きました。
ベルギーのアントワープでプランタンが活版印刷の工場を建てたことでアントワープは、ヴェネツィア、パリ、とならぶヨーロッパの三大印刷都市となったんですね。
知らなかった〜!! 「印刷都市」、そんな言葉があったとは。
工業都市なら知ってるぞ、と。
それまで手書きの写本だったのが、活版印刷の普及で庶民の手にも本が渡るようになりました。
情報大革命です!
現代のネットの普及みたいなものですね。
工房の様子は、見ていてワクワクするっ!
16世紀の創業者、プランタンから跡を継いだ娘婿、モレトゥスの名前も冠された工房。
見応えがあり、面白かったです。
工房では、活版印刷のデモンストレーションが行われていました。
丁寧にインクを塗り込み、紙を載せてプレス機にかける一連の作業に目が釘付け!
紙に活字がプレスされてうっすら凹みができるので、手刷りの味わいがあります。
見学ルートには、様々な大きさ、フォントの活字が展示されていました。
印刷工具の展示も興味深いです。
当時、多くの印刷工が印刷に精を出していた様子を想像するのも楽しい。
世界最古の印刷機。
印刷機から、天井に向けて斜めの角材が取り付けられているのは、強い力でプレスするため、機械がずれないよう固定するためだそうです。
下の写真は、GELUK(オランダ語で幸せ)というタイトルのソネット(14行詩)の原版です。
原版をセットしたところ ↓
印刷工房としては1日に1250枚を印刷できたそうです。
工房の他に家屋も世界遺産
クリストフ・プランタン亡き後、娘婿のヤン・モレトゥスが工房を継ぎ、300年余出版事業は引き継がれてきました。
1867年に、工房と印刷設備がアントワープ市に売却され、翌年、工房と住居部分が公開されて博物館となりました。
2005年に世界遺産に登録。
立派な建物は、印刷工が暮らしていたんですね。職住一体。
プランタンの創業当時、56人の印刷工がいたとか。
当時の印刷工は出来高制で、1枚でも多く刷ればもうかるから…職住一体はありがたいような、息抜きができないような…?
そんな彼らにとって、中庭の緑を眺めるのは束の間の癒やしだったかも?
豪華な住居部分と図書室をスキップしてしまった…
ゴージャスな内装の住居部分。
本当はもっと見たかったけれど…
ディナーを予約しているので、それまでにまだまだまわりたいところがあるからこれぐらいで…と諦め。
往時の印刷工房に思いを馳せるのは楽しいひとときでした。
▼外部リンク
Welkom in het Museum Plantin-Moretus | Museum Plantin-Moretus
参加しています、クリックしていただけたら嬉しいです♪
↓