今日もhappy 海外旅行編

グルメ&旅行ブログ 今日もhappyの海外旅行版です

【パリ】 絢爛豪華な装飾に圧倒されるヴェルサイユ宮殿|ルイ14世にまつわる歴史も面白い♪

フランスの歴史の中で燦然と輝くルイ14世(太陽王)の時代に建てられた贅の限りを尽くした宮殿、ヴェルサイユ宮殿。

 

フランス革命を題材にしたミュージカルでは必ずと言っていいほど登場します。

 

フレンチミュージカルで

フランス革命を題材にした『1789』やルイ14世が主人公の『太陽王』。

 

宝塚歌劇では、現在宝塚大劇場で公演中の『ベルサイユのばら』でも1場面ですが登場します。

 

ずっと、この目で観てみたい、と思っていたので、行けたことが嬉しく、鏡の間は、テレビなどでもよく紹介されているので、

 

ついに来たぞ!という感慨でいっぱいでした。

 

ベルサイユ宮殿もベタすぎるネタですが、自分用の記録なので記事にしておきます。

 

 

ヴェルサイユ宮殿観光前の昼食は安定のマクドナルド

エッフェル塔観光後、最寄り駅 RERのC線、シャン・ド・マルス=トゥール・エッフェル駅(Gare du Champ de Mars - Tour Eiffel)からヴェルサイユ=シャトー駅に向かいました。

 

Gare de Versailles Chateau Rive Gauche 駅舎。

Gareは駅の意。

 

30分ほどで到着。

 

ヴェルサイユ=シャトー駅から、ヴェルサイユ宮殿まで徒歩10分。

 

駅周辺のレストランで何か食べていく?と何も決めずに行きました。

 

駅舎を出たすぐ向かい側に、McDonaldがあるではないですか♪

 

私は朝マック用のエッグマフィンとコーヒー、

それぞれに、ハンバーガーやコーラなど頼んでいました。

 

駅前なのでトイレだけ借りられないように、トイレのドアは、レシートに記載された暗証番号を入力しないと開かないシステム。

普通のレストランのトイレは、日本と同じですが、場所柄、か、ファストフード店だからかな?

 

遠目でもわかる大きさと豪華さ

正面にドーンと、繁栄をもたらしたルイ14世の騎馬像と宮殿。

 

ファサードは400m、流石に太陽王、アポロン、人間のあらゆる知的文化的活動の守護神!素晴らしい。

ルイ14世は、15歳の時に『夜のバレエ』という作品のアポロ役でバレエデビューを果たしています。

バレエを鑑賞するだけでなく、自らもバレエを嗜んでいたのですね^^

 

フレンチミュージカル『太陽王』や宝塚歌劇の『All for One』などでルイ14世がバレエを踊るシーンを観ることができます。

本当にキンキラの衣装に、太陽の装飾を身に着けてたのです。

門も柵も金色で派手〜^^(内側から観た図:下)

不幸はここから始まった? 王室礼拝堂

ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼はこの礼拝堂で行われたそうです。

貴族や僧侶、約6000人が参列したとか。

 

毎朝10時から礼拝が行われ、2階が王侯貴族の席だったそうです。

身廊の床のモザイクタイルが美しいです。

以前なにかのブログかHPで見た写真には、ここに椅子が置かれて、せっかくの床が見えていませんでした。

 

1階は床、アーチ型の柱、レリーフが美しく、2階はコリント式オーダー(列柱)、パイプオルガン、天井画(2階の側廊にも天井画)、ステンドグラス…と、見どころ満載でした。

天井も扉もゴージャス!

2階の手すりにスポットライトが取り付けられています。

夜間ライトアップされるのでしょうか?

 

王室礼拝堂の1階と2階、ぐるっと回って行くので、移動に20分ぐらいかかります。

 

ルイ16世肖像画。

ルイ16世がマリー・アントワネットと幸せな結婚生活を送っていれば、マリーの浪費はおさえられたしょうし、

スウェーデンのフェルゼン伯爵との恋に深入りしなかったのでは?と思われます。

すべてが悪い方へと流れていきました。

 

事実は小説より奇なりと言いますが、ドラマティックで映画や舞台、小説の題材になるのも納得です。


ルイ14世肖像画。

 

天井画が迫力満点!

ずっと、上を向いて歩こう〜〜〜♪状態

 

ヘラクレス(エルキュール)の間


豊穣の間

ワインを楽しんだ部屋。

賓客にコレクションの壺などを見せていたそうで、天井画にも壺が描かれています。


ヴィーナスの間

ルネ・アントワーヌ・ウアス作

「神々と強大国を従わせるヴィーナス」

 

 

ゴージャスな装飾、お部屋を最初に見たときは、うぉぉ〜〜〜っと感動したのに、

次から次へと似たような装飾のお部屋が続いて、もうお腹いっぱい、

最後は飽きた〜〜(笑)ってなりました。

 

真っ赤なベッド。

 

Wikipediaや教科書で見かけるルイ14世の肖像画です。

 

 

全長75m、ヴェルサイユ宮殿・鏡の間

ヴェルサイユ宮殿の中でも最大の見所、鏡の間。

天井画、彫刻、レリーフ、シャンデリア…贅の限りを尽くした鏡の間ですが、

この「鏡」が当時は大変高価なものだったそうです。

 

公的行事や外交に使われていたので、諸外国の使者たちに王の権勢を誇示する狙いもあったようです。

 

とにかく規模がすごいです。

全長75m、幅10m、高さ12m。

 

75mの細長いお部屋なのは、もともとテラスだったから。

国王の居室と王妃の居室を結ぶ回廊として改造された…にしては豪華過ぎますね^^

 

舞踏会では3000本のロウソクがシャンデリアや燭台に灯されたそう。(暑そう)

窓は17あり、その窓の反対の壁に窓の形に鏡がはめ込まれています。

その数、357枚。

その鏡の数を見ただけで、海外の使者は、ルイ14世にひれ伏す思いだったのではないでしょうか。

天井画は…ルーヴル美術館にある絵画を見てもわかるように、

印象派が登場するまでは、神話や聖書に題材を取る作品が多いです。

 

ヴェルサイユ宮殿の鏡の間の天井画はすべてルイ14世の戦争での活躍を描いたものです。

まぁ、自慢ですw

この大きな燭台(2m以上ある)は80台も!

 

ルイ14世は強引で嫉妬深い男だと思った!

ルイ14世は、オランダに侵略しました(ネーデルランド戦争)。

その後、仏蘭戦争では、フランスとスウェーデン vs オランダ、ハプスブルク、スペインの戦いになり、

下の写真の文章は、

「オランダは和平を受け入れ、ドイツとスペインから離脱 1678」と記されています。

ルイ14世はオランダに対して不快感を持っていた(抵抗されたため)から、ここにわざわざオランダの離脱を書き記させています。

領土拡大でルイ14世の絶頂期を迎えますが、強引なやり方に不服なヨーロッパ諸国が徒党を組んで、フランスに対して大同盟戦争を起こすほどに嫌悪も集まっていました。

 

ルイ14世の財務卿のフーケは大富豪で、いくつもの邸宅を構えていた上、郊外にお城も持っていました。

ルイ14世に尊敬の念を示すためヴォー=ル=ヴィコント城で盛大にパーティを開催、花火、演劇、噴水…と派手にやったことがルイ14世の嫉妬心に火を付けました。

 

フーケは、横領の罪で逮捕投獄され獄中で亡くなりました。

一方のルイ14世は、フーケが雇った建築家のルイ・ル・ヴォー、画家で装飾家のシャルル・ル・ブラン、造園家のアンドレ・ル・ノートルという三大巨匠をそっくり自分の宮殿建築に携わらせ、

3つの村を潰して建てた、というフーケのヴォー=ル=ヴィコント城より大きい宮殿を!!と

パリから20余キロ離れたヴェルサイユの広大な土地に宮殿を建てたのでした。

 

オランダに対しても、フーケに対しても、負けず嫌いというか、闘争心むき出しなルイ14世。

だからこそ、あれだけの権勢を保てたのですね。

 

1919年6月28日、第一次世界大戦の講和条約(ヴェルサイユ条約)が鏡の間で調印されました。

 

公式行事にも使われる鏡の間の鏡は、たくさんの歴史的場面を映してきたんですね。

 

フランスとスウェーデンは同盟国だった、だからフェルゼンは…

ルイ14世のころから、フランスとスウェーデンは同盟を組む間柄。

スウェーデンのフェルゼン伯爵は24歳の時にフランス軍の王立バヴィエール連隊に入隊しています。

 

フランスの敵国・ハプスブルク家の皇女であったマリー・アントワネットには、フランス国民から歴史絡みの恨みと嫌悪が向けられるのも納得です。

 

そもそもマリーがルイ16世に嫁ぐことになったのも、「フランスとハプスブルク家の和解」という目論見があったから。

宝塚歌劇でも牢獄の場面でマリーの「私は道具だったのです」というセリフがあります。

 

当時の王族の結婚のほとんどが政略結婚ですから、不倫は公然と行われて認められていた、という文章を読んだことがあります。

 

誰でも、本当の愛に生きたいですよね。

 

マリー・アントワネットのベッド。

 

マリー・アントワネットと3人の子どもたちの肖像画。

 

ヴェルサイユ宮殿の庭園

 

 

100万㎡…全然ピンとこないですが、とてつもなく広いお庭です。

大きなお庭は、離れて見た方が美しいですね、エッフェル塔と一緒。

 

で、ここから徒歩30分ぐらいのところに、

大トリアノン宮殿、小トリアノン宮殿があります。

マリー・アントワネットは窮屈な宮殿から少し離れたプチ・トリアノンの「王妃の村里」と呼ばれる所でヤギや鴨などを飼って田舎生活を楽しんでいたそうです。

 

プチ・トリアノンの庭園の東屋。

マリー・アントワネットがフェルゼン伯と密会を重ねたとされている場所です。

Image by Pierre Antona/Upslash

 

これをプチ・トリアノンと呼ぶのだと思っていました。

 

プチ・トリアノンは小さな宮殿のことで、写真(上)の東屋はそのプチ・トリアノンの庭園の奥にある、

「愛の神殿(殿堂)」Le Temple de l'Amour というのだそうです。

 

フーケが噴水の庭園を作っていたのを見たからか、ルイ14世も噴水建設に躍起になりました。

 

ミュージカル『太陽王』の1場面に、ルイ14世が噴水庭園を作りたいと言い、財務長官?に苦い顔をされていました。

 

それでも噴水は4000ほどあるそうで、庭園の奥に大きな池と噴水があります。

 

芸術や建築にはお金がかかるので、ルイ14世のように破天荒なまでにお金を使ってこれほどのものを作ってくれたから

後世に遺り、我々の目を楽しませてくれているのですね。

 

フランス国民の窮状と引き換えではありましたが…。

 

じっくりと見て回ると1日かかるヴェルサイユ宮殿とお庭。

 

お庭の入場券が付いたセット券も売っていますが、我が家はミュージアムパスで宮殿のみ。

 

暑いし、時間も押しているので、帰路に付きました。

 

この後、RER C線でオルセー美術館へ。

 

ディナーも予約しているのでのんびりはできません。かえろ!

 

RERの2階建て列車の2階に乗って大失敗

おフランスの地下鉄も、けっこうもわっと暑かったんですが、地下だからまだ耐えられます。

 

RER C線、この日はカンカン照りでものすごく暑いのに、冷房なし!

みんなふうふう、顔を真っ赤にしてパタパタ手や手持ちの帽子などであおいでました。

 

見晴らしがいいから、と2階に乗ったら屋根が焼け付いていて湯気出てそう。

 

1階にすればよかった…と思ったけれど、移動が面倒だから暑さに耐えて30分。

 

次は、オルセー美術館の記事です。

 

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