NHK BSプレミアムで、9月21日(土) 午後5:30〜午後7:00放送された
「体感!グレートネイチャー
神秘!ベトナム 変幻の大地〜ハロン湾と北部絶景地帯〜」を観ました。
とても興味深く、勉強になりました、充実の内容でした。
ベトナムの首都、ハノイから車で2時間40分、
エメラルドの海に大小2000の奇岩や小島が点在しているハロン湾。
世界遺産にも登録されています。
ベトナムに行ったら、ぜひとも行きたい絶景スポットです。
目次:
ハロン湾に面するハロン市の街歩き
ハロン市は人口30万人の街。
ベトナム北部は亜熱帯に属し、露店では、野菜や南国のフルーツが売られ、アヒルの丸焼きなども実演販売。
NHKの取材DがHalong Bazaar Night Marketに足を運ぶと中にはたくさんの土産物屋さん。
お土産にデザインされているのは、ハロン湾の夫婦岩が多く、お札のデザインにも採用されています(20万ドン紙幣)。
浜辺に立つと、眼の前に広がる海にたくさんの島影!
興奮するD(ディレクター)。
ベトナムの地図を拡大して初めて知った数多の島々
ベトナムはインドシナ半島にある、ということぐらいの知識しかなく、友人からハロン湾がいい、と教えてもらい、ハロン湾の地図を拡大して初めてたくさんの島々があるのを知りました。
ハロン湾は東京23区の2.5倍、1500km²の面積だそうです。
その中に、2000の島々が浮かんでいるのです。
NHK取材班は、ボートで奇岩めぐり。
ハロン湾のシンボルとも言える夫婦岩(雄鶏と雌鳥の形の1対の奇岩)や、
四角い形の香炉岩などを撮影。
仏教徒が多いベトナムの人たちは香炉岩を慈しんでいるそうです。
ハロン湾誕生の伝説
かつてベトナムが危機に直面した時に、天から龍が舞い降り、
その時に龍が吐いた宝玉が島や岩になった、と言われています。
ハロンは、ベトナム語で「降下する龍」という意味だそうです。
世界に類をみない海の「タワーカルスト」
山口県の秋芳洞に見られるカルスト地形。
陸上で見られるものは多いのですが、海の中にあるのはとても珍しいのです。
石灰岩(海洋生物の遺骸が海底に堆積してできた岩)が隆起などで海上に露出し、風化、地下水や雨水などCO₂を含んだ酸性の水で侵食してできたのがカルスト地形です。
石灰岩でできたカルスト地形は、ベトナムから北へ、遠く中国まで広がっています。
カルスト地形の中でも特に深く侵食され、屹立した状態になっているものをタワーカルストと言うようです。
中国・桂林のタワーカルストは、ハロン湾のカルスト地形と同じ起源のカルスト地形なのですって、納得。
中国・桂林のタワーカルスト
9月3日の記事で、ハノイから車で2時間で行けるチャンアンのことを書いたのですが、
このチャンアンがカルスト地形の西の端で、ここから中国南部にかけて広大なカルストが広がっているそうです。
長崎の九十九島のようだ、と書きました。
景観は九十九島に似てますが、
九十九島は、1792年、雲仙岳の地震で眉山が崩壊し、土砂が有明海に流れ込んでできたのだそうです。
成り立ちが全然違うわ〜 ^^;
NHKの番組では、CGで、タワーカルストができるまでをわかりやすく説明していました。
面白かった〜^^
中国国境近くにある3つの絶景
ハロン湾から北に400kmほど離れた、中国の広西チワン族自治区と国境を接する辺りにある3つのカルスト地形由来の絶景を紹介されていました。
1️⃣ 神の目 マットタン山 Mt.Angel Eye
ハノイから車で6時間
マットタン山、地元の人はPhja Piót(ファジャピョット)=穴の開いた山、「天国の門」とも呼んでいるそうです。
世界自然遺産、ノンヌオック・カオバン ジオパーク内にあり、運が良ければ穴から沈む太陽を見れます。
NHK取材班は、ちょうど太陽がマットタン山に沈む時に、曇ってきたので諦めていたのですが、ちょうど穴の中心に来た時に奇跡のように雲が晴れ、美しい映像をビデオカメラに収めていました。
遠くから見ていると大きさがわからないですが、山の中腹に空いた穴の直径は50m。
地下河川に侵食されて大きくなった洞窟が隆起して、山の中腹にぽっかり穴が開いたようになっています。
2️⃣ 巨大洞窟 グオムガオ洞窟(鍾乳洞)
ハノイから車で約7時間
秋芳洞(鍾乳洞)も周囲はカルスト台地。
ベトナムと中国国境のこのあたりも広大なカルスト地形故に、巨大な洞窟(鍾乳洞)があります。
高さ60mの巨大空間や、地下河川、大きな鍾乳石、棚田のような造形の石灰華段丘(せっかいかだんきゅう)など珍しい景観が2kmにわたり続いています。
地下河川が豊富で、靴を脱いで水の中(水深は足首ぐらい)を歩いておられました。
3️⃣ バンゾック滝
ハノイから車で約7時間
アジア最大の滝、バンゾック滝。
イグアス、ナイアガラ、ヴィクトリアの滝のように、瀑布と言う言葉がぴったりな、幅の広い滝が何段にも落ちています。
落差はヴィクトリアやナイアガラほどではないですが、幅が広く奥行きがあり、とても美しい滝です。
近くまでボートで連れて行ってもらえるのですが…すごい飛沫!
ナイアガラの滝は、レインコートの用意がありますが、バンゾックはライフジャケットだけで滝に近づいてました^^;
ハノイから90km、世界複合遺産・チャンアン
紅河(ホン川とも)デルタにあり、土砂が流れ込むため、川は赤く染まっています・
それで紅河か…!
デルタの肥沃な土地故に、米どころとなっています。
水田地帯はまるで緑の絨毯のよう。
ベトナムの稲作は、雨季に水位が上がっても水位に合わせて成長する「浮稲」という品種を栽培しています。
NHKの取材班もボートに乗って進むと、頭上スレスレのところに鍾乳石があり、通れるの?と思うような狭い洞窟を抜けていきます。
スリル満点!
水田地帯あり、洞窟あり、奇岩あり…様々な景観を楽しめそうです。
ハノイ周辺だけでも見どころたっぷり
海も山も、カルスト地形ゆえの景観の面白さを堪能できそうでした。
自然が描き出す造形は、スケールが大きくて圧倒されますね。
中国国境には行けそうにないですが、ハロン湾やチャンアンには行ってみたいと思いました。
…ホーチミンは…もういいか…。
ベトナム、予習中ですが、やっぱりパリに行きたいよね〜と友人と話していたら、急激にベトナム熱が冷めかけていたのですが…
「グレートネイチャー」を見て、やっぱり大自然の造形美を観たくなりました。
悩ましいわ…
どこでもドアがあったら…
バンゾック滝に行ってみたいです!
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