6月のヨーロッパ旅行は、オランダ、ベルギー、パリ。
オランダ1日目 アムステルダム国立美術館
オランダ2日目 ハーグ エッシャー美術館、マウリッツハイス美術館 デルフト ←今ココ
オランダ3日目 世界遺産・キンデルダイク風車群、アントワープ(ベルギー)
ベルギー1日目 ゲントの鐘楼、グラスレイコーレンレイ
ベルギー2日目 世界遺産・ブルージュ
ベルギー3日目 世界遺産・グランプラス(ブリュッセル)
パリ1日目 不思議のメダイ教会 街歩き
パリ2日目 モンマルトル、オペラ・ガルニエ、シャンゼリゼ通り練り歩き
パリ3日目 ノートルダム大聖堂、エッフェル塔・トロカデロ広場
オランダ2日目、エッシャー美術館の続きです。
政府機関が集まるビネンホフを観てから、マウリッツハイス美術館に行きました。
目次:
エッシャー美術館を観終えて、マウリッツハイス美術館の予約時間までビネンホフ。
オランダ第3の都市でも首都機能をもつデン・ハーグ
デン・ハーグ(ハーグ)は、アムステルダム、ロッテルダムに次ぐオランダ第3の都市。
国会議事堂、首相官邸、事実上の首都機能も担っています。
国際司法裁判所や国際刑事裁判所などの国際機関、各国の大使館などもハーグに集中。
ハーグはアメリカでいうワシントンDCのような街なのです。
ハーグ 大使館…でググっていたら、 1974年に日本赤軍がオランダ・ハーグのフランス大使館を占拠した「ハーグ事件」…
日本赤軍、こんなところでも事件を起こしていたのか…恥ずかしいわ。
政治の中枢、ビネンホフはオランダ黄金期の16世紀から発展
ビネンホフは1581年のネーデルラント共和国成立後は政治の中枢として機能しています。
ホフ池の南側にあり、池側から眺めるのが美しいので、街歩きに行きました。
池の上に浮いているように見えるビネンホフ。
現在工事のクレーンが稼働中でした。
晴れていて、風もなく、クレーンも無ければ…こんな感じ(写真下)。
ホフ池の南側に建っているので、水面に映る姿が美しいですね。
騎士の館は修復中〜orz
国会議事堂として機能している騎士の館。
13世紀、ホラント伯フロリス5世の時代に建造された古い建物です。
行く前から、臨時休業になっていたので、残念だけれど見れませんでした。
無料配布のお写真を載せます。
1200年代に建ったというだけあって、素朴で厳しい感じのファサード。
毎年9月の第3火曜日(王子の日)に開会されるオランダ国会の開会式には国王陛下等がノールトアインデ宮殿(Paleis Noordeinde)から王立劇場(Koninklijke Schouwburg)まで馬車でパレードされます。
その後、騎士の間の玉座から開会宣言。新年度が始まる、と言った具合。
かつては黄金の馬車が使われていましたが、現在は「ガラスの馬車」(車体の胴は深緑色、車輪は金色)と呼ばれる馬車です。
王子の日は、交通規制が行われるため、ハーグ市内の学校はお休みなんですって。
マウリッツハイス美術館へ「真珠の耳飾りの少女」を見に行く
オランダ黄金期に活躍した画家、ヨハネス・フェルメール(1632〜1675年)。
彼の作品に使われる青い色は「フェルメール・ブルー」と呼ばれています。
「真珠の耳飾りの少女」の青いターバン、「牛乳を注ぐ女」のエプロンのブルー、「窓辺で手紙を読む女」の窓枠のブルー。
青い色は、高価なラピスラズリの粉を使って出しています。
東京・上野にある国立西洋美術館にフェルメールの「聖プラクセディス」と言う絵があります。
この絵の背景にもきれいなブルーが使われています。
ちなみに、フェルメールの絵画を所蔵しているのは、日本では国立西洋美術館のみ。
…というか、アジアでは、東京・上野だけ!これは見に行かなくては!
マウリッツハイス侯爵の邸宅を使ったマウリッツハイス美術館
隣はビネンホフ、という好立地。
昔は、ビネンホフの周辺は貴族の邸宅が立ち並んでいたそうです。
17世紀なかば、アムステルダム王宮も設計したヤーコプ・ファン・カンペンの設計で、オランダ古典様式建築の代表作と言われる建物です。
エッシャー美術館(エッシャー・イン・ヘット・パレイス)と同じく、王侯貴族の建物を使った美術館です。
絵画のみならず、豪華な内装も楽しみました。
壁紙(布)も各部屋で違って、凝っています。
壁に所狭しと絵画が並んでいて、じっくり観て歩くのが大変でした。
「真珠の耳飾りの少女」のパネルに期待高まるっ!
入口正面右側にクローク、その裏にロッカー。
ロッカーは、とってもおしゃれ。空きがなかったので、クロークに預けました。
ついに来た! 「真珠の耳飾りの少女」を観に
青いターバンが印象的なのと…
目、ですね。
白目の部分の輝きと、黒目の中の光、うっすら開けた唇…語りかけてきそうな少女。
この絵の前は人だかりができていて、かわるがわる入れ替わって撮っていましたが、中には長々と、ぬいぐるみと自撮りしたり、撮影後も一番いい場所を動かず。そういうKYなことをする観光客もいました。
ろうそくを持つ老女と少年 ルーベンス
1616-1617年頃
花瓶の花 ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘーム
1670年
アムステルダム国立美術館の『夜警』も修復中でしたが、こちらのパウルス・ポッターの『若い牡牛』も修復中でした。
門外不出の「真珠の耳飾りの少女」
以前は、展覧会に貸出もしていましたが、今は門外不出。
貸出はされてないそうです。
これほど有名な作品が、行ってみたら貸出中、って悲しいですもんね。
現在、
- ビーナスの誕生(ボテッチェリ: ウフィツィ美術館 イタリア)
- プリマヴェーラ・春(ボテッチェリ:ウフィツィ美術館 イタリア)
- アヴィニョンの娘たち(ピカソ: ニューヨーク近代美術館 アメリカ)
- ゲルニカ(ピカソ: ソフィア王妃芸術センター スペイン)
- グランドジャット島の日曜日(スーラ: シカゴ美術館 アメリカ)
- モナリザ(ダヴィンチ: ルーヴル美術館 フランス)
- 真珠の耳飾りの少女(フェルメール: マウリッツハイス オランダ)
7作品が門外不出とされています。
ビーナスの誕生は1483年ごろ、モナリザは1503年ごろに制作されたので、移動に耐えられないのでしょう。
モナリザは館内での移動も難しいくらい、ボロボロなのだそうです。
来年は、フィレンツェで、「ヴィーナスの誕生」を見れたらいいな〜♪
ハーグは寒い!
ハーグの街から海岸まで約5km。
北海からの風が冷たい!
日中も15℃ぐらいで、長袖ブラウスの上にポケッタブルUVカットパーカー(ユニクロ)を着てました。
ユニクロのウルトラライトダウンでちょうどいい感じでした。
街のカフェもテラス席にはストーブめらめら 🔥
それでも、街角にはきれいなお花が咲きそろっていました。
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