6月のヨーロッパ旅行は、オランダ、ベルギー、パリ。
オランダ1日目 アムステルダム国立美術館
オランダ2日目 ハーグ エッシャー美術館、マウリッツハイス美術館 デルフト
オランダ3日目 世界遺産・キンデルダイク風車群、アントワープ(ベルギー)←今ココ
ベルギー1日目 ゲントの鐘楼、グラスレイコーレンレイ
ベルギー2日目 世界遺産・ブルージュ
ベルギー3日目 世界遺産・グランプラス(ブリュッセル)
パリ1日目 不思議のメダイ教会 街歩き
パリ2日目 モンマルトル、オペラ・ガルニエ、シャンゼリゼ通り練り歩き
パリ3日目 ノートルダム大聖堂、エッフェル塔・トロカデロ広場
目次:
アントワープの繁栄を映す聖母大聖堂の尖塔
1352年にゴシック様式で建設開始。
1472年から、アントワープの経済発展を追い風に一気に建設が進められ、1518年に完成した尖塔(北塔)は123mで、ブルッヘの鐘楼122mをわずか1mですが抜きました。
アントワープのかつての勢いを彷彿とさせる尖塔は、1521年、神聖ローマ皇帝カール5世をして「一国に値する」と言わしめたそう。
威風堂々のゴシック建築はアントワープの繁栄の象徴ですね。

宮廷画家となったルーベンスの祭壇画
少年・ネロがルーベンスの祭壇画を一目見たい…と大聖堂に行ったものの力尽きて息絶えてしまう…
涙、涙のアニメ「フランダースの犬」最終回は、本放送以外でもその部分がクローズアップされ、いろんな番組で流れてきました。
アントワープ、と言えば、フランダースの犬、とさえ思ったワタクシです。
他に見所はたくさんあるのに…^^;
ネロが観たかったルーベンスの絵を、今観ている!!という感慨が深い。

祭壇画、「マリア被昇天」。

「キリストの昇架」

「キリストの降架」

美しく精緻な教会内部のステンドグラスや装飾





「フランダースの犬」は現地でほとんど知られていない事実
アントワープと言えば、「フランダースの犬」、ルーベンスの祭壇画…と連想してしまうのは日本人だから?
英国人作家・ウィーダの「フランダースの犬」はベルギーでは認知度低く、なぜ日本人に受けているのか検証する番組もできたほど。
感動のラストに涙するアニメ「フランダースの犬」を見せてあげたいですね^^
現在、ネロとパトラッシュが石畳のお布団で眠っている石像が横たわっています。

めっちゃ違和感!!
アニメでは、愛犬パトラッシュの犬種はセントバーナードでした。
原作本に1891年に描かれた挿絵も、ネロと同じぐらい大きな立ち耳の犬。
この石畳のお布団で寝ている犬は、垂れ耳でマズルの長い犬。
ダックスフントに見えます。
なんだかな…orz
2003年、ここに日本とアントワープの友好の象徴として、記念碑ができたときは、完成式典に駐ベルギー大使やアントワープ市幹部も出席したといいます。
石碑は高さ45cmだったのでベンチがわりにされたり、配送トラックが接触したりで何度も壊れ、建て替えの必要がある、とされ「取り壊された」そう。(移転すればよかったのに)
で、2016年に中国資本で現在のネロとパトラッシュが完成。
…という事実に様々な思いが芽生えました。
雰囲気のあるヘンドリックコンシェンス広場
グローテ・マルクトのブラボーの噴水から、グローテ・マルクト通りを進みますと先が細くなっていきます。

この奥に、カースライ通り、さらに進むとワインガールト通り…となります。
ワインガールト通は、カフェやレストランが軒を連ねていて、見ているだけでも楽しい街角です。


石畳の小径の奥に、図書館と教会のある小さな広場があります。
19世紀のフランドル文学の作家、ヘンドリック・コンシエンスの名前を冠した広場に、ヘンドリックコンシェンス図書館^^
17時を過ぎていたので入れませんでしたが、素敵なところでした。
正面に、ヘンドリックコンシェンスが腰掛けています。
銅像の台座の下は水盤になっていますが、水は出ていませんでした。
吐水口は、ゴブリン??

図書館の向かい側には、聖カルロス・ボロメウス教会。
1621年建築のバロック様式の建物です。
精巧で壮麗なファサードはルーベンスが装飾に携わったとされています。
中央の「IHS」の金文字は、カトリック教会男子修道会、イエスズ会(1534年創設)の紋章。
列柱は1階がドーリア式、2階がイオニア式、3階がコリント式。
3階建てに見えて、実は教会は2階建て。大きく見せるため、ファサードだけが巨大な作りになっています。
教会内部を観ることは叶わなかったのですが、彫像やルーベンスの祭壇画など、見応えたっぷりのようです。

緑陰を作る図書館横にある大きな木と、ベンチ。
こんなところでのんびりしたい。
広場前のカフェBOHMでお茶したい♪
そろそろ、予約したレストラン方面に行かなくては!!
to be continued
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